車内 / スカイレールサービス 200形

遊園地の乗り物のようですが、軌道法による特許を受けた懸垂式モノレールであり、立派な公共交通機関である「鉄道」です。
JR山陽線・瀬野駅に接続するみどり口駅から高台の住宅地に設けられたみどり中央駅までを結びます。
独特で唯一無二な要素がたくさんある面白い乗り物です。

終端駅ではスキー場のリフトのようにぐるりと半周して方向変換します。
ヘッドライトとテールランプも備わっています。


■ 車内

外観からも分かる通り、鉄道車両というよりはゴンドラと呼びたくなる車内です。
ちなみに、発車時の加速度はなかなかのものでした。

座席は4人掛けが2列分あります。
着座位置を示すためか一応薄~いクッションがあります。

ドアが無い側は車いす用の固定ベルトがあります。


両脇に手すりを備えたドア周辺は鉄道の雰囲気が高いエリアです。
(※撮影の都合上ドア閉は反対ホームから撮影したため全体を撮れませんでした)

全駅ホームドアを完備しています。

天井にはつり革の下がった手すりがぐるりと一周しています。
エアコンも設置されています。

天井の隅には銘板がへばりついています。

1999年のローレル賞受賞車です。プレートもばっちりついています。
検査表記などは鉄道らしい様式となっています。

非常用の通報器です。
無人運転のため他社の新交通システムでも見るような連絡装置があります。

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前々から興味のあった乗り物でしたが、念願かなってようやく乗車できました。しかし残念ながら2023年末で運行終了し、バスへ転換することが決まったそうです。このシステムを維持するコスト面から仕方ないのかもしれませんが、軌道で突っ切れるスカイレールに対して道路沿いに走るバスは所要時間が大幅に延びてしまいそうに感じます。(実際に乗車すると予想以上の勾配と高低差に驚かされました。)
急こう配をグイグイ上る「鉄道」スカイレールはとても面白い乗り物でした。先は短いですが、無くなる前にぜひ乗ってみて欲しいと思います。


■ 撮影日
2023.02.10