福岡市南西部~天神南・博多を結ぶ福岡市地下鉄七隈線の主力車両である3000系。
日本の地下鉄車両らしくない丸みのある美しい車体です。
ですが、七隈線は全駅ホームドア完備&車両基地を除いて全線地下のため、車体を上から下まで眺められるのは橋本車両基地のみとなるのが惜しい…。
(年に1度開催される橋本車両基地解放イベントにて撮影)
Osaka
Metro長堀鶴見緑地線や都営地下鉄大江戸線と同じく浮かないリニアモーターカーです。
ミニ地下鉄とは思えない解放感のある車内です。
狭く感じさせない工夫が各所に凝らされています。
ドア間の一般席は7人掛けです。背もたれは高めですが座り心地は硬いです。
博多延伸によって七隈線は福岡市地下鉄で最長の路線となりましたが、座席についてはいちばん短距離志向に感じます。
つり革は短いタイプが並びます。
連結面寄りの区画の座席は全て優先席となっています。
貫通扉はガラス張りで4両編成の端から端まで見渡せます。
最近はガラス張りの貫通扉も一般的ですが、3000系は2004年製造なのでかなり先取りしています。
優先席4人掛けタイプ。
一般席との違いは優先席カバーの有無のみでモケットは同じです。
優先席3人掛けタイプ。
中間2両には車いす・ベビーカーの優先スペースが設けられています。
車端部に木目調を用いるのは福岡市地下鉄の車両でお馴染みのデザインです。
床のサインがかなり目立ちます。
乗務員室を区切るのはなんとバーが1本のみ。
通勤車両でここまでの前面展望のできる地下鉄路線は七隈線が唯一でしょう。
最後部の乗務員室は運転台にカバーをかけたうえで一般に開放されていました。
(コロナ禍以降中断されており、撮影時点ではまだ解放されていませんでした)
運転席は補助席のような薄い座面の折り畳み式です。乗務員さんも大変だ…。
運転席の上にはLCDと路線図があります。
角ばったガラスが印象的なドア周辺です。
ドア前にはつり革は設けられず、横に伸びる手すりを直接握ることになります。
ドアの上にはLEDと点滅式の路線図が互い違いに設けられており、全てのドアの上で次駅を把握できます。
博多延伸対応後の路線図。延伸対応後は既存区間が左へずれています。
(参考) 博多延伸対応前の路線図。
貫通扉上にはLCDもあります。
LED・LCD・点滅式路線図と3種類もの案内方式を備える車両は珍しいと思います。
3000系は吊り広告が一切ないことでミニ地下鉄とは思えない解放感を実現しています。
また、天井も空調などの穴が極力目立たないデザインで好きなポイントです。
(後輩である3000A系はフラットな天井になり、穴が丸見えなのが残念です)
■ 備考
七隈線博多延伸開業前に撮影したものです。
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■ 撮影日
2023.03.25























