車内 / 西鉄 7050形

西鉄天神大牟田線と甘木線を直通するワンマン普通で見かけることの多い7050形。
福岡(天神)~大牟田をかっ飛ばす花形の特急運用には入らない地味な存在ですが、2023年になんと線路の繋がっていない離れ小島で狭軌の貝塚線への転属が公となりにわかに注目の集まる車両です。

7050形は3ドア、兄弟分の7000形は4ドアです。
甘木~大牟田間のワンマン普通運用では中ドアを閉め切って2ドア扱いに統一しています。


■ 車内

2両編成で貫通扉もないため端から端まで見通しのきく車内です。
ローカル区間を走ることが多い車両ながら、つり革の数は充実した印象です。

ドア~ドア間は10人掛けの座席で、ちょうど真ん中にスタンションポールが備わります。
一般席は全てこの10人掛け仕様です。

車端部です。妻窓と貫通扉の無い幅広の連結部のおかげで解放感があります。
車端部の優先席+車いすスペースの構成は連結した隣の車両でも同様となっています。

優先席は紫のモケットで5人掛けです。
優先席を必要とする人の傾向からしてスタンションポールがあるといいなと思います。
片持ち式座席を活かして消火器は座面下にひっそりと備わっています。

5人掛け席の向かい側は車いすスペースと2人掛け席です。
固定ベルトはありませんがヒーターは備わっています。

袖仕切りは窓に干渉しないようにここだけ違う形です。

やや特徴のある形をした袖仕切りです、両面薄いブルーなのがいいアクセントです。

乗務員室後ろです。都市型ワンマンなので運賃箱などはありません。
扉はやや右側に寄っています。

乗務員室です。
左右非対称だった前面窓は7000形から左右対称になりました。

ドアは化粧板が無く、コストカットを感じる部分です。
西鉄は最新の9000形でも化粧板を省略しており、大手私鉄としては異例の存在です。

ドア上には3色LEDの車内案内表示器が設けられています。

LEDは千鳥配置です。

7050形の場合は中央のドアにワンマン運行時は開かない旨のステッカーが貼られています。
なおこの取り扱いは大牟田や久留米といった主要駅でも例外なく行われます。


■ 撮影日
2023.07.08